プロジェクトの目的とは何か?
それはあなたがなぜそのプロジェクトを実施するのか?と置き換えることはできます。
プロジェクトの目的を決めることは、プロジェクトを成功に導く第1歩になります。
目的がわかっていなくても、何を実施するのかがわかっていればプロジェクトは成功すると思っていました。
本当にプロジェクトの目的を決めていないプロジェクトは多いです。
私はしつこいぐらい、目的は?って聞くようにしています。目的は仕事をする基本になりますので、必ず決めていきましょう。
ここでは、プロジェクトの目的を決める理由、決め方、決める時の注意事項を解説します。
本章に書かれているポイント
- プロジェクトの目的を決める理由は、プロジェクトが達成する道を明確にするため
- プロジェクトの目的の決め方は、誰に対して利益を上げるのかを明確にするため
- プロジェクトの目的を決める時には、手段や目標を書かないこと
- プロジェクトの目的を決めたことがない人
- 目的を決めているが、プロジェクトがうまくいかない人
プロジェクトを始めるときに決めるべきことは、以下の記事を参考にしてください。
https://todd-uplife.com/start_project/プロジェクトの目的を決める理由
プロジェクトの目的を決める最大の理由は、そのプロジェクトが何に向かって実施するのかをメンバー全員が同じ認識をもつためです。
目的を決める大きな理由をこれから説明します。
目的を決める理由
- 目的は、プロジェクトの目標や計画を立てる時に重要な役割を担うため
- 目的は、メンバーが向かう指針となるため
- 目的は、メンバーのモチベーションにつながるため
目標や計画を立てる時に重要な役割を担うため
プロジェクトの目的は、次に決める目標や計画立案に重要な役割を担います。
目標や計画に重要な役割に担う理由
- 目的がハッキリしていると、目標・計画が本来のあるべき姿から変わらない。
- 目的がハッキリしないと、目標や計画が漠然とする。
- 目的なしで目標・計画を立てることは自己満足になる。
なぜ、このような目標を立てたのか?
なぜ、このような計画になったのか?
を説明するためには、目的をハッキリとさせておく必要があります。
あなたは何のためにプロジェクトをやっているのかは明確にしておきましょう。
メンバーが向かう指針となるため
目的はプロジェクトメンバーやステークホルダーと共有する必要があります。
特にプロジェクトメンバーと共有することで、メンバーが向かうべき指針が明確になります。
メンバーが向かう指針となる理由
- 問題が発生した時に、改めて自分の仕事の目的が明確になっていると方向を判断しやすい。
- メンバーが勝手な判断をして、間違えた方向に向かいにくい
メンバーが判断に迷わないように、目的は掲げておきましょう。
メンバーのモチベーションにつながるため
目的をメンバーと共有することで、メンバーのモチベーションが上がります。
モチベーションが上がる理由
- 目的がわかっていると自分の仕事がどのような利益につながるかがわかる
- 目的がわかっていると、自分の仕事を成功させることに理由ができる
メンバーがなぜこの仕事をしているかわかると、モチベーションが上がりやすくなります。
その面でも、プロジェクトの目的は明確にしておきましょう。
プロジェクトの目的の決め方
プロジェクトの目的の決め方がわからない人も多いと思います。
ここでは、プロジェクトの目的の決め方を解説します。
プロジェクトの目的を決める時の極意
- 目的を決める背景を明確にする
- 誰のどんな課題を解決するのかを明確にする
目的を決める背景を明確にする
プロジェクトの目的を決める時に、よくあるのが背景がない場合です。
背景がない状態での目的では、なぜ目的を設定したのかがわかりません。
背景を明確にするポイント
- 背景と目的のつながりを持たせる
- 客観的な事実を伝える
背景を明確にするためには、事実に基づいた問題点を明確にすることが大事なポイントになります。
誰のどんな課題を解決するのかを明確にする
何かプロジェクトを実施するときは、誰のどんな課題を解決するのかを明確にしましょう。
課題がないプロジェクトはありません。どんなプロジェクトでも達成した時には何かが解決されているはずです。
課題を発見するポイント
- 最終的にエンドユーザの問題点を明確にする
- 具体的に課題を明確にする
課題を持っている人が、解決されたらどうなるのかが目的となります。
例えば、会社内でのインフラを整える場合には、インフラを整えることで社員のどんな問題を解決することができるのかを明確にしていきましょう。
プロジェクトの目的を決める時の注意事項
プロジェクトの目的を決めるときに注意するべきことがあります。
プロジェクトの目的を決める時の注意事項
- 目的と手段を混同してはならない
- 抽象的な目的にならないようにする
- 目的を決めた理由をハッキリさせる
目的と手段を混同してはならない
目的は手段であってはいけません。
あくまで、目的は何を解決するかであって、どうやって解決するのかではありません。
目的と手段を混同しないポイント
- プロジェクト達成したら、何が嬉しいのかが目的
- どのように実現するかは、手段であって目的ではない
例えば、システムを導入することが目的ではありません。
例えば、システムを導入するのはなぜなのか?を考えていきましょう。
抽象的な目的にならないようにする
目的は抽象的にならないように注意しましょう。
抽象的な目的にならないポイント
- 誰が見ても目的を達成できたかわかるようにすること
例えば、使い勝手を向上させるという目的では、誰が見ても良い結果にはならないです。
もっと具体的な目的を持ちましょう。
目的を決めた理由がハッキリさせる
目的は独りよがりになってはいけません。
理由をハッキリさせる必要があります。
理由をハッキリさせるポイント
- 誰に説明しても、あぁそれはやるべきだねと言わせる理由を明確にする。
- 根拠のある理由を数値的に明確にする
説明ができない目的は、目的とは言えないです。
理由を説明できるように、目的はしっかり時間をかけて考えましょう。
まとめ
今回のまとめ
- プロジェクトの目的は、プロジェクト成功の鍵である
- 目的は、誰にどんな嬉しさを提供するのかを明確にする
- 決してやり方を定義せず、あくまでプロジェクト成功時に提供できる嬉しさを定義する。
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