管理職10年。
それでも、辞めて正解だった。
月100時間の残業。面白い仕事は若手へ。
上司の「もっと頑張れば」という言葉。
40代・専業主婦の妻・子供2人を抱えながら、未経験の企画職に転職した。
このブログは、その3年間の葛藤と、転職後4年間のリアルを書いた記録です。
3年
悩み続けた
転職までの年月
×1.5
転職後に増えた
年収の倍率
9社
面接した会社数
(4社落ち・4社辞退)
0
転職後の
日曜夜の憂鬱
「管理職」という名の、静かな消耗
36歳で管理職になった。なんとなく誇らしかった。
でも3年も経たないうちに、 その感覚はどこかに消えていた。
朝7時に出社して、夜11時に帰る。土日も電話が鳴る。 部下の失敗は自分が怒られ、自分の成果は上司のものになる。 「管理職」とは要するに、責任だけを引き受けるポジションだった。
「もっと頑張れば、自分の好きなこともできるようになるよ、きっと。」
40歳の時、上司に相談してみた。返ってきたのがこの言葉だった。
期限はない。具体策もない。ただの問題先送り。 その瞬間、何かが静かに吹っ切れた。
それからは、毎日がつまらなかった。ミスが増えた。 仕事に行くのが、ただただ億劫になった。
これが「燃え尽き」というやつなのかと、自分でも感じた。
3年間、動けなかった本当の理由
転職したいと思い始めてから、実際に動くまでに3年かかった。
仕事が忙しかったのもある。でも本当の理由は別にあった。
専業主婦の妻。8歳と1歳の子供。毎月の生活費はかかる、住宅ローンも残っている。
自分一人の問題ではなかった。
企画職への憧れはずっとあった。設計者として企画書を受け取るたびに、
「なぜこの機能なのか」
「お客様が本当に欲しいのはこれじゃない」
と感じていた。
でも「憧れている」と「できる」は、まったく別の話だ。
動けるようになったのは、「できること100個」を書き出す作業を始めてからだ。
漠然とした不満が、少しずつ「自分にしかできないこと」に変わっていった。
エージェントに、最初「軽く見られていた」
転職エージェントに登録した。
最初の面談は、あっけなかった。 2〜3件の求人をさらっと紹介されて、30分で終わり。
40代・未経験職種の転職希望者は、エージェントにとって「難しい案件」なのだと思い知った。
変わったのは、職務経歴書とは別に「100個のできること」をまとめた資料を提出してからだ。
次の面談から、空気が変わった。紹介される会社が変わった。説明が詳しくなった。
エージェントを「動かす」には、言葉ではなく、資料が必要だった。
面接は9社受けた。4社に落ちた。4社は自分から断った。
40代・管理職でも、普通に落ちる。
私は世の中に必要なのかと思うこともあった。
落ちた面接から学んだことは、通った面接と同じくらい多かった。
そして断った経験が、自分の軸をはっきりさせてくれた。
子どもが「大丈夫?」と言ってきた夜
転職活動が佳境に差し掛かった頃、当時小学3年生の子どもが近づいてきて、 ぽつりと言った。
「大丈夫?」
それだけだった。でも、その一言が一番こたえた。
自分の転職活動が、家族にどれだけの不安を与えていたか。 その夜、初めて本当に向き合った。
それでも、企画職に行きたいという気持ちは揺らがなかった。
むしろ、この子のためにも、自分が本当にやりたい仕事で生きていく姿を見せたかった。
自分の思いの強さを、逆にその夜に実感した。
転職後、初めての企画が世の中に出た
入社から約1年。初めて自分が立案した企画が、製品として世の中に出た。
家族みんながドライブで楽しめるエンターテインメント機能。
「移動時間を潰す」から「移動時間を家族の共有体験に変える」への価値転換。
運転者を孤独から解放することでストレスを軽減し、集中力を維持させる、かつ 家族みんなが笑顔になってもらうための企画である。
その企画が形になった瞬間の感覚は、今でも忘れない。
「管理職なのに何もできない」と感じていた前職の自分が、遠くに見えた。
あの感覚は、転職前には絶対に味わえなかった。
転職後4年で、年収は1.5倍になった。管理職のオファーも来た。断った。
転職した意味を、自分で守るために。
「動かないこと」にも、コストがかかる
もし転職していなかったら——
おそらく、じわじわとやる気を失い、 気づいた時には動く気力すら残っていなかったと思う。
現状維持はリスクがないように見えて、実は「時間」という最大のコストをかけ続けている。 時間だけは、確実に、取り戻せない速さで過ぎていく。
40代で転職を迷っているあなたに、まず伝えたいのはそのことだ。
このブログでは、私が3年間悩み、1年間動き、転職後4年で得たことを できる限り具体的に書いていく。
きれいごとは書かない。 失敗も、後悔も、全部さらけ出す。 誰かの背中を、少しでも押せたなら。
まずはここから読んでほしい3記事
転職を迷っているなら、この3本を最初に読んで欲しい。
