あなたのプロジェクトはどこまでの範囲を実施しますか?
やるべきことはわかっているのだが、いつも同じようなミスを繰り返すプロジェクトがあるのが気掛かりでした。
範囲が明確ではないために、自分のプロジェクトのやるべきことができていなかったり、やらなくても良いことに注力してしまって、残業が増えたりしていました。
プロジェクトの範囲を決めることは、プロジェクトを成功させるためには必須となります。
特に、あなたが大規模プロジェクトのサブプロジェクトを担当する場合には、絶対にスコープを決める必要があります。
ここでは、スコープを決めるべき理由、スコープの決め方、注意事項について解説します。
スコープを決める目的
- プロジェクトで実施するべき仕事を漏れなく実施するため
- プロジェクトで実施しないで良い仕事に時間を取られないようにするため
- プロジェクトメンバーがいつも残業している場合
- やらなければならないことがわからず、いつも失敗する場合
プロジェクトを始めるときに決めるべきことは、以下の記事を参考にしてください。
https://todd-uplife.com/start_project/スコープを決める理由
プロジェクトのスコープを決めるのは、プロジェクトを推進するために必要となります。
単体のプロジェクトではスコープは関係する業務全部となることが多いですが、それでも実施した方が良いです。
大型プロジェクトのサブプロジェクトの場合は、あなたのプロジェクトで実行する範囲を明確にしておく必要があります。
なぜスコープを決める必要があるかを解説していきます。
スコープを決める理由
- 責任範囲を明確にするため
- 目標を定義するため
責任範囲を明確にするため
スコープを決める理由は責任範囲を明確にするためです。
担当するプロジェクトで実施するのか、実施しないのかを決める時に範囲が最初から明確になっていないと都度調整が入り、どれだけ時間があっても足りません。
そのために、最初からプロジェクトの範囲を明確にすることで、今後のやる・やらないの判断が容易にできるようになります。
責任範囲を明確にするポイント
- プロジェクトで実施することを明確にする
- プロジェクトでのスコープ外を明確にする
- 判断基準を明確にしておく
プロジェクトのやる・やらないの判断基準を明確にしておくことで、プロジェクトの責任範囲を明確になります。最初は判断が難しいとは思いますが、できる限り責任範囲を明確にしておきましょう。
目標を定義するため
プロジェクトのスコープを明確にしておかないと、プロジェクトの目標を立案することができません。
そのため、スコープを決める→目標を決めるという順番で実施していきましょう。
目標を定義するためにスコープを決めるポイント
- スコープを定義することで、目標を立てる範囲が決まる
スコープの決め方
次にスコープを決める方法について、解説します。
スコープを決める方法
- プロジェクトに関係する範囲を全て洗い出す
- 周囲との境目を明確にする
- 周囲のプロジェクトリーダーと範囲を合意する
スコープを決めるためには、プロジェクト全体の内容をある程度把握しておく必要があります。
大規模プロジェクトのサブプロジェクトを実施する場合でも、大規模プロジェクトの内容もできるだけ情報収集をしていく必要があります。
プロジェクトに関係する範囲を全て洗い出す
あなたのプロジェクトに関係する範囲は最低限、全て洗い出しておきましょう。
プロジェクトに関係する範囲を洗い出すポイント
- プロジェクトに関わる範囲を全て書き出す
- 書き出す単位は最終成果物ではなく、あくまで業務の範囲
例えば、あなたは銀行システムを作成するとします。
その場合に、あなたはATMの画面設計を担当したとします。
画面設計には、UI(ユーザーインターフェース)画面表示もありますし、UX(ユーザーエクスペリエンス)もあります。さらに、預金なのか、貸出なのか。ユーザ用なのか、内部用なのか、沢山の視点があります。
このように、画面設計と言っても、様々なプロジェクトがあります。それらを全て洗い出すようにしてください。
周囲との境目を明確にする
書き出した中で、あなたのプロジェクトで対象とする範囲を明確にします。
境目を明確にするポイント
- あなたのプロジェクトの期待値から、洗い出した範囲から選択する
- あなたのプロジェクトのコスト・人員から、できる範囲を選択する
周囲のプロジェクトリーダーと範囲を合意する
決めたプロジェクトのスコープは、周りのプロジェクトリーダーや上司との合意が必要です。
合意形成ができていないと、結局は何も決めていないのと同じです。
必ず、周囲との合意をしましょう。
スコープを決める時の注意事項
スコープを決める時には、絶対にやらないといけないこと、やってはいけないことがあります。
ここでは、注意事項を解説します。
スコープを決める時の注意事項
- やらないことを書き出しておく
- 成果物に着目しないこと
- スコープをプロジェクト内外にわかるようにしておく
やらないことを書き出しておく
やることを書き出すのは当たり前ですが、ここではやらないことも書き出すことが必要です。
やらないことを書き出す理由は、以下の通りです。
やらないことを書き出す理由
- やらないことが全員で共有できる
- やらなくて良いのかと不安になることがない
やらないことを書き出すことで、後で不安にならないようになります。
成果物に着目しないこと
スコープを決める際に、やりがちなのは成果物に着目してしまうことです。
着目すると何が起こるかを解説します。
成果物に着目してはいけない理由
- 成果物を出すことが目的になってしまう。
- 成果物以外は、全てスコープ対象外になってしまう。
成果物に着目してしまうと、本当に必要な仕事ができなくなる可能性があります。
成果物は流動的です。あくまで範囲を明確にして、成果物には大きな着目をしないようにしましょう。
スコープはプロジェクト内外にわかるようにしておく
プロジェクトのスコープは、プロジェクト内外ですぐに見れるようにしておきましょう。
常に見れる箇所に置いておいて、メンバーが意識しながら仕事ができるようにしましょう。
まとめ
今回のまとめ
- プロジェクトのスコープは必ず決めましょう。
- やること、やらないことは明確にしましょう。
- 周りとしっかり共有して、メンバーが迷わないようにしましょう。
プロジェクトのスコープを決めて、あなたのプロジェクトを成功に導きましょう。
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