無能な人ほど、空気を読む力が強い。
(というか、プライドが高いので、自分のプライドが傷つくのを恐れている)
プロマネは空気を読む必要があるのか?
結論としては、空気を読んでしまうと、色々な不都合がある。(もちろん、仕事上の話である。)
昔、私の上司に空気を読む力に長けている人がいた。
その人は人望はあったが、プロジェクトを成功させているイメージはなくて、いつも最後は力業で何とかする人でした。
それはなぜか?
原因は色々あると思いますが、大きく2つの要素がある。
空気を読むプロマネが失敗する原因2選
- 色々な人の意見を聞き、最適解ではなく合議的に進め方を決める
- 曖昧な要求に対して、空気を読んで進めたが、読み間違いでやり直しが発生
もちろん、プライベートで空気を読まずに嫌われる人も多いです。
しかし、仕事では空気を読むことで、プロジェクトが見当違いな方向に進むことが多いです。
ここでは、空気を読むことで起こる問題と解決方法について解説をします。
空気を読むことで起こる問題
空気は読めないよりも、読めた方が仕事が進むんじゃないの?
って思う人多いと思います。しかし、プロマネに関しては空気を読むことでプロジェクト進行に影響を与えるほどの問題が発生することがあります。
ここでは、空気を読むことで起こる問題を解説します。
周りの意見を聞きすぎて、プロジェクトが違う方向に行く
あなたはプロマネとして、どのぐらいの人の意見を聞いていますか?
ステークホルダー?
上司?
部下?
取引先?
様々な人がプロジェクトには関わりを持っています。しかし、すべての人の意見を聞く必要は私はないと思っています。
なぜか?
それぞれの人の立場で利益は異なります。
ステークホルダーは、利益を得るために開発費を減らして、大きな利益を一時的に上げることを考えているかもしれません。
上司は、部下を育てるために挑戦的な要求をしてくることもあります。
部下は、早く帰りたいから、少しでも自分の仕事を減らしたいかもしれません。
取引先は、少しでも利益を上げるために、小さな仕事を大きく見せたいかもしれません。
全員の要求を満足できることはないのです。
よくあるのが、落としどころを探った結果、中途半端なプロジェクトになることです。
プロマネとしては、結果を出したいが、結果的に何も生み出されないプロジェクトになって失敗という烙印を押されてしまうのです。
曖昧な要求に対して、空気を読んで勝手に実施して違う方向に行く
プロジェクトが進んできたところで、お客様から何か違うって言われたことないですか?
これって、結局のところ、お客様の要望をきちんと把握できなかったためです。
なぜお客様の要望が把握できなかったか?
それは、空気を読んだから!
例えば、お客様の少ない要望で、こちらで勝手に判断をして進めてしまったから!
という場合が多いです。
空気を読んで、その場や後ほど確認をせずに進めたために、プロジェクトのやり直しが発生することがよくあります。
空気を読まないという解決方法
私はプロジェクトを正常に進めるために、
あえて空気を読まない!
という進め方で仕事をしています。
(空気が読めないわけではないと、自分では思っていますが、本当のところどうなんだろうか…。)
簡単に空気を読まずに進めるための心得を解説します。
空気を読まずにプロジェクトを進めるための極意
- 誰のためのプロジェクトであるかを常に頭に入れておく!
- お客様のやりたいことは、できるだけ数値的に!
誰のためのプロジェクトなのか?
あなたは誰のためのプロジェクトに従事していますか?
商品を購入して頂くお客様のためのプロジェクト
社内の人が便利になるためのプロジェクト
社外の関係者が困らないためのサポート的なプロジェクト
様々なプロジェクトがあると思います。
どんなプロジェクトでも、誰かのために便利になったり、不便がなくなったりするプロジェクトになっていると思います。
あなたは誰のために、そのプロジェクトがあると思いますか?
上司のため
部下のため
取引先のため
もし違うのであれば、プロジェクトの達成に不要な人の意見をすべて取り入れる必要がありません。
誰のためのプロジェクトかを、いつも意識しながら、プロマネ業務を実施しましょう。
あなたの意見は、大きく変わるはずです。
お客様がやりたいことは、できる限り数値的に!
あなたはお客様の要望を100%理解できていますか?
例えば、
商品を売り出しするためには、お客様のニーズを100%理解できているか?
社内の人に役立つためのシステムを作る人は、社内の人が欲しいシステムを100%理解できているか?
取引先の人が欲しいものを、100%理解できているか?
必ずしも100%理解できるとは限らないですが、可能な限りお客様のやりたいことを理解する必要があります。
しかし、多くのプロジェクトはお客様の要望は確認すると思いますが、中途半端な状態でプロジェクトは進められています。
それはなぜか?
空気を読んで何となく理解したつもりでいることです。
では、どうやって理解したと言えるのでしょうか?
それは、
お客様の意見をしっかり分析すること
です。
例えば、
お客様が何が欲しいのかを、アンケートを取る、意見を集約して優先順位を付ける等
要するに
数値的に分析をすることが大事になります。
分析結果は可能な限り、お客様に共有して共感を得ることも必要です。
まとめ
今回のまとめ
- 空気を読むことで、プロジェクトは失敗する可能性が高まる
- 誰のためのプロジェクトなのかを考え、お客様を特定すること
- お客様の意見を数値的に分析して、プロジェクトの方向性を決める
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