この記事のまとめ
先読み力とは?
- これから発生する事象を”予測”して”実行”すること
- 未来に発生することを”変える”こと
なぜ先読みができないのか?
- そもそも先読みするスキルが不足していること
- 先読みスキルはあるが、時間が不足していること
時間が不足している人は、以下の記事をご確認ください。この章ではスキル不足について掘り下げて解説します。
スキルを習得するためのコツ5選とは?
- 論理的に考える習慣を付ける
- ニーズに合わせた対応をする
- 過去の経験も大事にする
- 周りの人に聞いてみる
- 比較して判断する
なぜ先読みできないとプロジェクトが炎上するのでしょうか?
問題が発生して、「もぐらたたき」的な解決を続けています。
炎上している課題を解決することに、自分の存在価値があると思っています。
なぜ、問題が発生して、プロジェクトが炎上するまで気づかなかったのか、一緒に考えていきましょう。
プロジェクトが炎上してしまう理由とは?
- 課題の発見が遅れることで、対応が後手に回ってしまう。
- 目標が変更されていることに気づかず、目標が違ってしまっている。
- プロジェクトで発生する問題が多く、問題の解決ばかりに注力している。
以前の私:プロジェクトを炎上させる私
自分も作業を持っています。更に部下を完全な作業者とみなし、業務もマイクロマネジメント。毎日何をやっているのかを細かく見て、細かく指示を出していた。
プロジェクトの問題が頻発してしまって、ステークホルダーへの説明等に追われ、指示をされない部下が停滞してしまって、結果的にプロジェクト自体が進まなくなる。
問題発生をさせるとプロジェクトが停滞してしまいます。そのためにプロジェクトを正常に戻すために、更に多くの労力がかかります。
仕事の先読みは「予測」と「行動」で出来ている
その人が未来予知ができる魔法使いではない!
ここでは、「予測」の部分にフォーカスして解説していきます。
先読み力とは何か?
そもそも、先読みできる人って、何ができる人のことを言うのでしょうか?
まず、未来を完全に予知することはできません。しかし、未来を予測して行動したり、あなたの力で未来を変えることはできます。
未来を予測して行動する
未来を予測できないのですが・・・?
完全に予測することは不可能です。未来人ならばできるかもしれませんが、現在を生きているので、未来を確実に予測出来る人はいません。
では、どうやって予測していけば良いのでしょうか?
予測の確実性を上げていく必要があります。
予測の確実性を上げるために気を付けること
- 過度な過信はしない
過度な自信や確信を持っているのは、未来予測においては危険です。
未来の出来事は不確実性が多いために、意外な問題に対応できなくなります。 - 過去のパターンに依存しない
過去どうやってたから大丈夫ではありません。過去のデータを学習することも大切ですが、日々進化する世の中では通用しないことも多くなっていることも事実です。 - 1つのシナリオに固執しない
シナリオを立てることは重要ですが、1つのシナリオに固執してしまうと失敗してしまいます。
複数のシナリオを立てて、柔軟な対応が必要です。
上記を意識して、予測をしていきましょう。
未来を変える
未来を変えることはできるんでしょうか?
大きく未来を変えることは難しいですが、問題が起こる前に自分の都合が良い方向に変更することは可能です。
未来を変えるために必要なこと
- 周りとの信頼関係を常に築く努力をする
プロジェクトを支えるステークホルダーはもちろん、利害関係が発生しない人とも信頼関係を築くことが重要です。いざとなった場合に、自分の味方になってくれる人が多い人ほど、未来を変えることができます。 - プロジェクトをどうしたいのかを常に考える
あなたがどのように進めたいのかを、大きな方針から小さな案件まで考えるのは大切です。問題が発生しそうな時に、方向転換をするにしても、あなたがどうしたいのかがわからないと、ただ流されるだけで未来は変わりません。 - 自己啓発と成長
知らないは罪です。自己啓発ができない人は未来を変えることはできません。新しいチャレンジになることもあるために、多くの知識が必要となります。
プロジェクトが炎上しないようにあなたが未来を変える力を蓄えておきましょう。
先読み力を得るための5つのコツ
先読み力を付けるための、コツは5つあります。
これから 5つのコツについて解説をしていきます。
論理的に考える癖を付ける
普段から論理的に考えるように心がけています。
そもそも、論理的に考えるとはどのようなことを言っているのかわかっていない人も多いので、少し解説していきます。
論理的に考える手順
与えられた前提が正しいのかどうかを検証していきましょう。前提は覆るので、思い込みではなく前提の事実を検証することがポイントです。
与えられた前提から原理や法則に基づいてに結論を導き出していきます。この原理や法則に基づいて考えることが論理的に考えることと言えます。
自己矛盾は多くの場合に存在します。それはなぜかというと思い付き・記憶で会話をしているためです。しかし、あなたが一貫性な考えを持っていなければ、結果的に流されるのみです。一貫性がある人は、信頼もされやすいです。
あなたは、こっちにしておきたいなぁという漠然とした意見を持っていることもあると思います。その時の感情や思考のみで判断することは望ましくないです。あくまで事実を元に客観的に判断できるように意識することが大事です。
これらを意識することで、未来の予測に対して正確性が確実に上がります。
ニーズに合わせた対応をする
そもそもニーズってどうやって把握していくのでしょうか?
あなたは、例えばグラフ作成を依頼された時に、どうやってますか?
当然、指示通りにグラフを作成します
グラフを使う目的はわかっていますか?
目的はわかっていなくても、グラフが出来たら良いのではないでしょうか?
相手が欲しいのは、グラフですが、相手がなぜグラフが欲しいのかを考えて行動することで、例えばグラフを載せるための報告書作成等の付加価値を提案できます。
ニーズに対応するためには?
- 相手の状況を確認して、自ら出来ることを提案
- 依頼された時には、なぜ依頼されたのかを考える・確認する
過去の経験も大事にする
自分は知識が多いので、今後の予測はできると思っています。
もちろん自分の経験も大事です。しかし、自分で出来る経験は限られています。そのため、色々な人の過去の経験を学び、活かすことで、先に起こる問題を事前に予測することができます。
どうやって他の人が過去に経験したことを学ぶことが出来るのでしょうか?
過去の経験を学ぶ方法
- 過去のトラブルシュートから学ぶ
過去の経験を学ぶには、トラブルシュートを見ることから始まります。過去と同じ失敗をしないために、どのようなトラブルが発生したのか、その時に何を対処したのかを学ぶことで、先読みをすることができるようになります。 - 過去の知見を書籍で得る
例えばトラブルシュートがない場合には、過去の知見を書籍から学ぶことをおススメします。書籍は過去の人達が直面した問題にどのように対処をしたのかを安価に得ることができます。
私のおススメの書籍は失敗の科学です。
過去の大きな失敗をいくつか紹介をされています。大きな失敗と原因を解説しています。おススメなのでぜひ一度読んでみてください。
詳細は以下の記事を参考にしてください。
すぐに書籍を購入したい人は以下のリンクから。
周りの人に聞いてみる
トラブルシュートや書籍を見るだけでも良いのでは?
トラブルシュートや書籍は、過去の経験となります。今の自分に近い立場である周囲の人に聞くことで予測の確実性が上がります。
予測の確実性を上げるために、周りの人に聞いてみるメリット
- 異なる視点でアドバイスをもらうことができる
- 近い人は自分に必要な新しい情報を持っている可能性がある。
- 複数の人に聞くことで、情報の信ぴょう性が上がる
- 自分の予測や判断が偏りや誤りを含んでいないかを確認することができる
比較して判断する
なぜ比較して判断することが予測の確実性を上げるのでしょうか?
比較することは、先読みだけではなく仕事の基本と言えます。予測をするにあたっては、特に比較が重要な役割を担います。
比較することで予測の確実性を上げる理由
- 比較することで、現状考えていることの信頼性が上がる。
- 利点と欠点がわかる。
- 他の方法やモノと比較することで、リスクに気付くことができる
- より的確な確実な予測になる
先読みをするメリット
先のことばかり考えていると今のことが十分にケアできないのではないでしょうか?
もちろん、今のことを十分にケアができていないのは問題ですが、今の状態は過去に先読みができなかったことも原因の可能性があります。
この章では、先読みをするメリットを解説していきます。
メリットが発生するステップ
先読みができると、将来発生した問題、将来効率的ではない仕組みを回避し、無駄な仕事がなくなります。
先読みすることで、相手の欲しい結果を提示することができます。結果、相手に信頼されることになります。
信頼を得ることで、情報が集まり、更に先読みの精度が上がります。
先読みの精度が上がることで、更にプロジェクトが良い方向に行くでしょう。
① 無駄な仕事が無くなる
なぜ、先読みが無駄な仕事がなくなることにつながるのでしょうか?
先読みをすることは、未来の無駄な仕事を無くすことが可能です。いくつか理由があります。
先読みが無駄な仕事がなくなる理由
- 問題の予防ができる
先読みをすることで、将来的に発生するかもしれない問題を予測し、事前に対策することができます。問題が発生してから対処する必要がなくなり、無駄な作業を回避できます。 - 計画を最適化できる
先読みをすることで、将来の作業やプロジェクトの計画を最適化することができます。未来のニーズや要求を予測し、計画を立てることで、無駄な作業やリソースの浪費を防ぐことができます。 - 効率の向上ができる
先読みをすることで、作業やプロセスの効率を向上させることができます。将来のニーズや変化を予測し、それに合わせて準備や調整を行うことで、作業のスムーズさや効率性が向上し、無駄な時間や労力を節約することができます。 - リスクの軽減ができる
先読みをすることで、将来のリスクを予測し、それに対する対策を講じることができます。リスクが最小限に抑えられるように事前に対処することで、無駄な損失やトラブルを回避することができます。
未来の仕事をやりやすくするために、先読み力を付けましょう!
② 信頼される
なぜ、先読みが信頼されることにつながるのでしょうか?
先読みをして、相手の欲しい結果を無駄なく出すためです
信頼される理由
- 準備と計画
未来の出来事や変化を予測をすることで、他の人々に対して責任を示すことができます。 - 問題の予測と対処
将来の問題や障害を予測し、事前に最適な対策をすることで、信頼を得ることができます。 - 責任感
仕事やプロジェクトに対して真剣に取り組み、将来の可能性に備える姿勢で信頼を得ることができます。
先読みして仕事をすることで、結果的に周囲からの信頼が得られます。
③ 困ったときには助けてもらえる
結果的に信頼が得られたから、困った時に助けてもらえるってことですね。
その通り。
結果的に、周囲から助けてもらえることで、更に情報が得られることになり、先読みの精度が上がります。
要するに、好循環になるということでしょうか?
その通り。
好循環が得られることで、もっとプロジェクトの精度が高まります。
まとめ
この記事のまとめ
先読み力とは?
- これから発生する事象を”予測”して”実行”すること
- 未来に発生することを”変える”こと
なぜ先読みができないのか?
- そもそも先読みするスキルが不足していること
- 先読みスキルはあるが、時間が不足していること
時間が不足している人は、以下の記事をご確認ください。この章ではスキル不足について掘り下げて解説します。
スキルを習得するためのコツ5選とは?
- 論理的に考える習慣を付ける
- ニーズに合わせた対応をする
- 過去の経験も大事にする
- 周りの人に聞いてみる
- 比較して判断する
先読みできた後のメリット
先読みができると、将来発生した問題、将来効率的ではない仕組みを回避し、無駄な仕事がなくなります。
先読みすることで、相手の欲しい結果を提示することができます。結果、相手に信頼されることになります。
信頼を得ることで、情報が集まり、更に先読みの精度が上がります。
先読みの精度が上がることで、更にプロジェクトが良い方向に行くでしょう。
コメント