
結論:パニック売りは損!
パニック売りとは、株価下落した時や企業が倒産などの情報が入った時に、パニック状態になり、売らなければとの心理が働き、結果的に株や債権を売ってしまう行為です。
一般的には、パニック売りは損をすると言われています。しかし、あなたも私も人間です。人間は不安になる生き物なので、焦ったときはどうしても冷静になれません。

最近だとトランプショックなど、NISAつみたて投資枠で購入してた商品が暴落した時に不安で売ってしまった方が良いと考えます。



パニック売りをしてしまう心理はわかります。このまま下落を続けるのではないかと不安になりますよね。
でも私は、パニック売りはしない方が良いと考えます。
NISAつみたて投資枠をパニック売りをしない方が良い理由
- 過去の実績から、結果的に上がるから
- 冷静さを欠けた判断をした時は、裏目に出ることが多い
- 非課税枠や複利効果が失われる



長期投資を目指すNISAつみたて投資枠では、パニック売りは厳禁です!
でも、下がると不安で仕方がない。というあなた!実際は私も不安で仕方がない時もありますが、これからパニック売りのデメリットと対策方法について、解説していきます。
パニック売りは損!



大事なので、何度も繰り返しています。パニック売りは損!グッと我慢をススメます。
「あぁまたか」と思えるぐらいになりましょう!
パニックになった時に売るべきか検索してませんか?
パニックになった時に売るべきか?と検索すると?
- SNSのアルゴリズムはあなたの不安に共鳴
- 悲観的な見方が優先的に表示される
- 冷静な分析や長期的視点に立った投稿は「関連性が低い」と判断される



SNSで検索しても良いけど、決して鵜呑みしないでください!
こんな検索ワードは危険
株価が下がった時は、誰かと共有をしたいと思って、SNSで検索する人!要注意です!
株価下がった時のSNS検索NGワード
- 「暴落」や「急落」
- 「損切り」
- 「破産」や「倒産」
- 「売り推奨」
- 「市場崩壊」



基本的にはネガティブワードはNGです!
なぜ、SNSでネガティブワードで検索してはいけないかを解説します。
SNSアルゴリズムの罠
SNSアルゴリズムの罠
- フィルターバブル
- エコーチェンバー現象
- 確証バイアス



難しいワードを並べましたが、これから簡単に説明します
フィルターバブル:あなたを閉じ込める見えない壁
インターネットを使っていると、いつの間にか「自分好みの情報」だけに囲まれていることに気づいたことはありませんか?
これが「フィルターバブル」と呼ばれる現象です。名前の由来は、まるで透明な泡(バブル)に閉じ込められたように、自分の世界の中だけで情報が循環している状態を表しています。
シンプルに言えば、フィルターバブルとは:
- あなたが「いいね」を押した投稿
- よく検索するキーワード
- クリックする記事のパターン
これらに基づいて、アルゴリズムがあなたの「好み」を予測し、似たような情報ばかりを優先的に表示する仕組みです。
一見便利に思えるこの仕組みですが、実は危険な落とし穴があります。異なる視点や、自分が普段見ない情報に触れる機会が自然と減ってしまうのです。特に投資判断のような重要な場面では、多角的な視点が必要なのに、自分の不安を増幅させる情報ばかりが目に入ってくることになります。
あなたは今、どんなバブルの中にいるでしょうか?


- パーソナライゼーション
SNSや検索エンジンは、ユーザーの過去の行動や検索履歴を基に、興味を持ちそうな情報を優先的に表示します。 - コンテンツフィルタリング
アルゴリズムがユーザーの好みに合致する情報を選別し、異なる意見や新しいトピックを遮断します



要するにネガティブなワードで検索を続けると、検索エンジンが過去の検索ワードを学習して、ネガティブな情報を流し続けることになります。
エコーチェンバー現象:あなたの意見が増幅される空間
「みんなそう言っている」「大多数がそう考えている」 そう思っていたことが、実は狭いコミュニティの中だけの意見だった…そんな経験はありませんか?
これが「エコーチェンバー現象」です。その名の通り、洞窟の中で声が反響(エコー)するように、特定の意見や情報が閉じた空間の中で何度も繰り返され、増幅されていく現象を指します。
例えば:
- あなたが投資関連のTwitterアカウントだけをフォローしていると
- 市場が下落した時に「売るべき」という意見ばかり目にして
- 「みんな売っている」と思い込んでしまう
実際には、SNSを見ていない多くの投資家は冷静に保有を続けているかもしれないのに、あなたの見ている世界では「売る」という意見だけが反響し合っているのです。
エコーチェンバーの中では、同じ考えを持つ人々が互いの意見を強化し合い、批判的な意見は排除され、次第に極端な考え方へと進んでいくことも。
投資判断を行う際は、自分が今、どんな「部屋」の中で情報を得ているのか、立ち止まって考えてみる価値があります。


- 同じ意見の繰り返し
ユーザーが自分と似た意見を持つ人々をフォローし、その意見が繰り返し共有されることで、信念が強化されます。 - 情報の偏り
アルゴリズムがユーザーの好みに基づいて情報を選別するため、異なる意見に触れる機会が減少します



同じような考え方の人としか情報共有しないことで、ネガティブに流されます。
確証バイアス:自分の「正しさ」だけを探してしまう心の罠
「株価はもっと下がる」と思い始めたら、その考えを裏付ける情報ばかりが目に入った経験はありませんか?
これが「確証バイアス」です。簡単に言えば、自分がすでに信じていることを「確認(確証)」する情報だけを集めてしまう心の傾向のこと。
私たちの脳は不思議なもので、一度ある考えを持つと、それを支持する証拠ばかりを熱心に探し始めます。一方で、自分の考えと矛盾する情報には目を向けなかったり、「例外だ」と軽視したりしてしまいます。
例えば投資の世界では:
- 「市場は崩壊する」と思い込むと、悲観的な記事だけが記憶に残る
- SNSで下落を予測していた人の投稿だけを「当たっていた!」と評価する
- 反対意見は「彼らはわかっていない」と簡単に切り捨てる
この心の癖は私たち全員が持っているもの。でも意識することで、より冷静な判断ができるようになります。
次に投資判断をする前に自問してみましょう:「自分は今、自分の考えを支持する情報だけを集めていないだろうか?」


- 情報の選別
人は自分の信念を支持する情報を優先的に探し、反証する情報を無視する傾向があります。 - 解釈の偏り
同じ情報でも、自分の信念に合致するように解釈することがあります



要するに、検索するときに決め付けていることで、自分の考えに合った情報しか信じなくなることです。
過去の事例とパニック売りした人の結果(シミュレーション)
例として、eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)をコロナショックで売却した場合と、売却しなかった場合のシミュレーションをします。


パニック売りをしなければ 2.5倍以上になっていた



コロナショックで焦って100万円で売却せずに持ち続けてたら、現在は約250万円から270万円になってました。
パニック売りを防ぐための具体的な対策



あなたは相場の急落時、どのような行動を取りますか?
世界経済の不確実性が高まる今日、多くの投資家が市場の大幅な下落に直面した際に「パニック売り」という罠に陥ります。小遣いを運用するサラリーマンにとって、一時的な市場の混乱に感情的に反応してしまうことは、大きく損をしてしまう可能性があります。
この章では、パニック売りを防ぐための実践的な対策を紹介します。市場の荒波に翻弄されず、冷静な判断を維持するためのメンタルと実践的なテクニックを身につけましょう。


パニック売りを防ぐ4ヶ条
- 判断基準は明確にすべし!
- 資金の配分は決めておくべし!
- 情報には流されるべからず!
- 感情コントロールは学ぶべし!


判断基準は明確にすべし!
パニック売りを防ぐ最も強力な盾は、明確な投資計画です。なぜなら、計画があれば感情ではなく「ルール」に従った判断ができるからです。
「20%下落したら状況を冷静に分析する」「30%下落したら資産配分の見直しを検討する」など、具体的な数値基準を設けておきましょう!


冷静な時に決めたルールに従うことで、パニックを避けられます
資金の配分は決めておくべし!
自分の許容できるリスクを超えた資産配分では、市場の下落時に耐えられず売却してしまう可能性が高まります。
「この資産が50%下落しても耐えられるか」という「睡眠テスト」で自分のリスク許容度を確認しましょう


一夜にして失っても生活に支障がない金額に抑えることが重要です。
余裕のない資金投入は、パニックになりやすいし、売らざるを得ない状況になりやすいです。
情報には流されるべからず!
情報過多の現代社会では、ニュースやSNSからの刺激が投資家の感情を不必要に揺さぶることがあります。
情報源は厳選しておき、暴落時には感情的な記事を見ないようにしましょう。


バランスの取れた分析を提供する情報源を確保しておくだけで、パニック売りに対処は可能です。
おすすめは以下の3つです。
NISAをやる人におすすめの情報源3選



いずれのサイトも基本的な情報は無料で閲覧でき、特にNISA投資を始めたばかりの方にも使いやすいでしょう。
感情コントロールは学ぶべし!
過去100年の間に、株式市場は平均して約3.5年に一度、20%以上の下落を経験しています。このような暴落は「異常」ではなく、市場の「正常な機能」の一部なのです。
下落は「問題」ではなく「特性」
「下落なしに上昇なし」という市場の原理を理解することで、下落を恐れる気持ちが軽減されます


株価の下落は普通のことなので、焦らずに対応しましょう。対応する自信がない方は、株価を見ないのも1つの手です。
結論:パニック売りはしない方が良い!
パニック売りを避けて賢明な投資家になるために
市場の下落は投資の旅において避けられない現実です。特にNISAのような長期投資においては、一時的な下落に惑わされずに冷静さを保つことが成功の鍵となります。
本記事で見てきたように、パニック売りは多くの場合、長期的な損失につながります。コロナショックの例が示すように、100万円の投資が一時的に大きく下落しても、冷静に保有し続けた投資家は現在、250万円以上の資産を手にしています。
感情に流されず、市場の変動を乗り切るための重要ポイントをおさらいしましょう:
成功する投資家が実践するパニック売り防止術
- 明確な投資計画を持つ
- 感情ではなく、事前に設定したルールに従って行動する
- 具体的な数値基準(20%下落時の対応など)を設けておく
- 適切な資金配分を実践する
- 「睡眠テスト」で自分のリスク許容度を正確に把握する
- 生活に支障をきたさない範囲での投資額を守る
- 質の高い情報源を厳選する
- 日本経済新聞、モーニングスター、Yahoo!ファイナンスなどの信頼できる情報源を活用する
- SNSでのネガティブワード検索を避け、偏った情報の罠に陥らない
- 市場の本質を理解する
- 下落は「異常」ではなく、市場の「正常な機能」の一部である
- 「下落なしに上昇なし」という原理を心に留める
私たち投資家が直面する最大の敵は、市場そのものではなく、私たち自身の感情かもしれません。フィルターバブル、エコーチェンバー現象、確証バイアスといった心理的罠を理解し、それらを回避する術を身につけることが重要です。
長期投資の成功は、数学的な才能や特別な市場予測能力ではなく、規律と感情コントロールにかかっています。市場が荒れ狂う中でも、自分の投資計画に忠実であり続けることが、あなたの資産を着実に成長させる道なのです。
暴落時こそ、冷静に立ち止まり、長期的な視点で考えてみましょう。歴史が教えてくれるように、市場は常に回復し、新たな高みへと登っていくものです。あなたの投資の旅も、一時的な下り坂を経て、より高い山頂へと続いていくことでしょう。
「市場は落ちても、あなたの資産価値は落とさない—パニックの指先ではなく、計画の羅針盤に従おう」
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