ペルソナを決めて仕事を効率化!UX以外でも役立つペルソナの活用方法

ペルソナは、デザイナーが使いやすさを考えたり、マーケティングで顧客をイメージするものだと思っていませんか?

Todd
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私も最初はデザイナーがUXを考える際に使うものだと思っていました。

私が数年前にUX改善という名の、使いやすい製品を考える業務をしているときに、UXの専門家と議論をして、ペルソナの存在を知りました。

その時には、あくまで使いやすい製品を作るための手法を教えて頂きました。
結果的に、その製品が世の中に出た時には、大きな反響を頂くことに成功をいたしました。

でも、ペルソナを学んだことって考えると、使いやすい製品を作る以外にも、自分の業務に利用できるのではないかと考えて、当時考えたペルソナを元にして、仕事の改善を試みました。
結果としては、他にも汎用的に使えることがわかりました

ペルソナを活用した仕事をすると、メリットが3つあります。

  • ユーザ目線で自分の仕事を客観的に見れる
  • チームでの議論の基準として利用できるので、スムーズに会話できる
  • 改善するポイントを絞り込みをして、短時間で効果的な改善ができる

これから、ペルソナを活用することで仕事を効率化する方法を解説します。

こんな人におススメ
  • 主観的に考えた意見がなかなか通らない人
  • チームで業務をしていて、意見が発散することが多い人
  • 多くのパターンを考えてしまって、考えがまとまらない人
目次

ペルソナとは?

Todd
Todd

まずは、ペルソナとは何かをご説明します。

ペルソナとは何か?

ペルソナとは、もともとラテン語のペルソーナ(Persona)が語源となっています。
仮面という意味を持っています。

UX・マーケティングでのペルソナは、主に人格を持った架空の人物を指しています。

ペルソナとターゲットの違い

大きな違いは、具体性があるかないかの違いです。

  • ペルソナ:架空ではあるが、人格を持たせた1人のイメージの定義
  • ターゲット:年代・性別等で分類した幅広いイメージ

ターゲットは、50代主婦と定義するのに対して、ペルソナはもっと1人に注目した定義をします。

ペルソナを決める時の注意事項

注意事項は2つあります。

  • 自分をペルソナにしない
  • ペルソナを曖昧にしない

注意① 自分をペルソナにしない

もともとペルソナを作成する目的は、主観的にならずに客観的にこの人ならどうする?と考える手法です。

そのため、自分をペルソナにしてしまうと、自分の主観が入ってしまいます。
結局は、自分で話をしているのと同じです。

だから、別の人をペルソナにしましょう。

注意② ペルソナを曖昧にしない

ペルソナを曖昧にしてしまうと、人格を持たせることができません
人格を持たせられないと、効率的な議論はできません。具体的な行動のイメージもできません。

よって、誰でもこういう人だとわかるように、ペルソナを設定しましょう。

ペルソナを作るメリット

ペルソナを作るメリットは以下3つです。

  • ユーザ目線になれるメリット
  • チームでの議論を円滑にできるメリット
  • 効率化ができるメリット

メリット① ユーザ目線になれるメリット

どうしても、議論をするときに、自分は〇〇した方が良いと思うと言いがちです。

でも、ペルソナ設定をしておくことで、第3者目線で物事をとらえることができます。
このペルソナだったら、どう考えるのか?という形でユーザ目線に立てることができます。

私は自分の考えは、かなり偏っていると考えた方が良いと思っています。
そのために、一度クールダウンができることがメリットとなります。

メリット② チームでの議論を円滑にできるメリット

チームメンバーは、それぞれの主観があります。
それぞれが、こう思うと言ってしまったら、議論が進まないことも多いと思います。

チームの議論が発散してしまう時の多くが、自分の価値観で意見を通したいという欲求が働くことが多いです。

そのため、このペルソナだったらどう思うのか?という議論をすることで、それぞれの人の価値観を1つにして考えられるので、議論が発散する可能性が大幅に減ります。

メリット③ 効率化ができるメリット

よく私が思うのは、以下のようなことです。

  • 全ての人の悩みをすべて解決することはできない
  • 全ての人が欲しい製品を開発することはできない

私がやりがちなのは、色々な人に使って欲しい。とか私はこういう製品だとみんな使えると思ってしまいます。

すべてを解決するのではなく、設定したペルソナの疑問や課題を解決するとなって、かなり考える範囲が狭くなるので、効率的に考えることができます

ペルソナの作り方

ペルソナは、かなり具体的にすることが必要です。
作り方を解説をします。

最低限必要な要素

最低限必要な要素は、以下となります。

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 家族構成
  • 仕事内容
  • 年収
  • 趣味
  • 顔写真

その他にも、自分の仕事にあった要素を2~3個あれば良いと思います。

例えば、あなたがスマホアプリの開発者だとしたら、以下の項目を追加すれば良いと思います。

  • ITリテラシ
  • 持っているスマホの種類
  • スマホの利用時間

例えば、あなたが自動車販売員だったら、以下の項目を追加すれば良いと思います。

  • 自動車の運転歴
  • 持っている車の種類
  • 運転免許証の色

それぞれの仕事に合わせて、追加してみてください。

ペルソナの具体例

例えば、この人は最新版のスマホを使っているから、新しいものが好きなのではないかと思えます。
ちなみに、私はiPhone8を使っています。正直スマホは使えたら良いです。
価値観は人によって異なるので、ペルソナを設定しておくことで第3者目線で考えることができます

ペルソナの仕事での活用事例

ペルソナを使った仕事での活用事例を2つご紹介をいたします。

  • A案・B案の複数案がある時の決断
  • 何でも屋で失敗しないための方法

A案・B案の複数案があるときの決断

あなたは複数案を考える時に、主観で選んでいませんか?
その主観は、他の方にとっては答えありきに見えているかもしれません。

今回の例えは、
山頂まで道を作る時に、険しくても近い道を選ぶか、遠くても穏やかな傾斜の道を選ぶかになります。

体力がある場合は、険しくても登れると考えて、近い方にメリットを感じるかもしれません。
小さなお子様と山登りを楽しみたい場合は、遠くても穏やかな傾斜の道を選ぶかもしれません。

決断する時は、どうしてもあなたの主観になってしまいます。

ペルソナを設定しているとどうでしょうか?
家族構成や年齢を踏まえて、どちらが良いのかを客観的に考えることができます。

何でも屋で失敗しない方法

あなたは何でも屋になっていませんか?

あなたが売り上げが上がらない八百屋になったとしましょう。
その時に、何か手を打たなければなりません。

単純に、売り物を増やすために肉も売り始めると、あなたのお店に来て頂いているお客様の期待に応えられるでしょうか?

ペルソナを使って、あなたが本当に手を打たなければならないものを考えましょう。

ペルソナが50歳主婦で、家族構成として 夫・高校生の子供、中学生の子供がいるとします。
世帯年収が600万円ぐらい、子供が野菜嫌いだとします。

その人は何を期待して、あなたの八百屋に来るでしょうか?
例えば、野菜嫌いの子供にも提供できる野菜ジャムを売るとか、少し考え方を変えてみることができます。

結果的に、何でもかんでも手を出さなくなります。

まとめ

  • ペルソナを使えば、どんな仕事でも効率化ができる
  • ペルソナを正しく理解し、設定することで確実に効率化ができる
  • ユーザ目線の獲得、チーム議論の円滑化、メリットが多数あります。
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