プロジェクトを始めるときに、前提条件を決めている人はいますか?
私は必ず前提条件を決めています。
なぜならば、プロジェクトは必ず変更が入ります。変更が入ったときに、しっかり焦らずにプロジェクトを維持できるようになります。
前提条件は、皆さんの中でなんとなくあると思います。
例えば、100円均一のお店で販売するものを作る場合、原価がいくらにしておけば良いのでしょうか?
少なくとも原価が100円を超えたら赤字ですよね?
だからコストが例えば50円を超えないことが最重要の前提条件になります。
例えば、ブランド品のデザインを決めるにあたって、ブランドイメージと違うデザインを作っても良いでしょうか?
あなたのそれぞれの仕事に置いて、前提条件は必ず存在します。
前提条件をステークホルダーやプロジェクトメンバーと共有しておくことは大事になります。
ここでは、前提条件を決める方法と、前提条件を決める理由、注意事項について解説します。
プロジェクト計画時に前提条件を決める目的
- プロジェクト変更時に、何を変えられないのか、何を変えられるのかを明確に分離するため
- 問題が発生した場合に、何を大事にするのかを明確にするため
- ステークホルダー、プロジェクトメンバーに前提条件を意識づけするため
- プロジェクトの変更時に毎回どうするかの議論に時間がかかっている人
- プロジェクトに問題があった場合の対応方法に毎回悩む人
プロジェクトを始めるときに決めるべきことは、以下の記事を参考にしてください。
https://todd-uplife.com/start_project/プロジェクトの前提条件の決め方
プロジェクトの前提条件を決めていない人は、多くの場合にプロジェクトの途中で変更が余儀なくされた場合に、間違えた判断をしてしまいがちです。
ここでは、プロジェクトの前提条件を決める方法を解説していきます。
前提条件を決める極意
- QCDのどれが動かせない条件なのかを考える
- お客様に提供する価値を考える
- 何を前提条件にするかを書き出す
QCDのどれが動かせないかを考える
あなたはQCDのどれが動かせないかを考える必要があります。
Quality:品質や新機能など
Cost:かけられるコスト
Delivery:日程(特に期限)
これらのどれを動かせないかを考えてみましょう。
あなたが受け持つプロジェクトによって変わります。それぞれを重視する傾向を解説します。
参考にしてください。
QCDのどれを重視するかの傾向
- Qualityを重視するのは、お客様が品質に重きを置いているもの、または品質を確認するプロジェクト。
例えば、高級ブランドのデザイナー、キラーコンテンツとなるような機能開発やプロジェクトが評価を対象としているなど - Costを重視するのは、販売価格が決まっているプロジェクト。
単純に100円均一で100円を超えるようなものを作ってはならないので、お客様がコストに重きを置いているもの - Deliveryを重視するのは、先に販売することで市場優位性を確保されるもの
例えば、世界初・日本初などの製品は、Deliveryが重視される傾向にある。
まずはQCDのどれが動かせないのを考えることが前提条件を決める時の第一歩です。
お客様に提供する価値を考える
とは言え、あなたが勝手に決めてはいけません。
基本的には、お客様の期待値を考えて前提条件を決める必要があります。
あなたの製品には、どのような期待値がありますか?
例えば、ブランドイメージを調査するなどの手を打つ必要があります。
ここでは、どうやってお客様の期待値を考えるのかを解説します。
お客様の期待値を考えるポイント
- まずお客様の期待値を知るには、お客様にリサーチをかけること
例えば、100円均一で300円のものを買うか、回転寿司で100円の皿以外を取るか
例えば、ブランドのイメージを調査するなどを考える - 経験があるプロジェクトマネージャーや上司と相談をすること
自分ひとりで考えても答えが出ないのであれば、過去の経験を持つ人に聞くことは大事
お客様の期待値を知ることは、本当に大事です。何が欲しいのかをリサーチして、しっかりと前提条件を決めていきましょう。
何を前提条件にするかを書き出す
最後に、ここで決めた前提条件を書き出しておきましょう。
そして、書き出したものは、ステークホルダーと共有しておくことが大事なポイントとなります。
いざという時に、どういう判断をするのかの指針になります。
この指針が毎回違ってしまう、上司の意見でコロコロ変わるようであれば、プロジェクトは立ち行かなくなります。
しっかりと前提条件を書き出しておきましょう。
前提条件を書き出す理由
- プロジェクトの変更時に、絶対に変更できないものを共有しておくため
- 上司やステークホルダーの気まぐれに振り回されないようにするため
しっかりと前提条件を書き出し、共有して、プロジェクトの変更に備えましょう。
プロジェクトの前提条件を決める理由
プロジェクトの前提条件を決める理由は以下の2つになります。
これらの理由があるからこそ、プロジェクトの前提条件を決めておく必要があります。
プロジェクトの前提条件を決める理由
- プロジェクトは常に変更するリスクがあります。
そのため、変更を受け入れる準備が必要となります。それが前提条件です。 - お客様に価値のあるものを提供するため
特に最初に決めたところから変更が余儀なくされても、お客様に提供する価値はブレてはいけません。
プロジェクトの変更を受け入れできるようにするため
プロジェクトは常に変更されるリスクがあります。
トラブルもありますし、上司からの指示の時もあるでしょう。
その都度、最善な変更案を考えているつもりでも、結果的に当初の目的や目標から見たときに、価値がないものを作っていることにもなりかねません。
だから、常に変更されることを考慮した前提条件の定義は必要不可欠です。
変更を受け入れる?
- 変更のないプロジェクトはないと言っても過言ではない。
そのときに、妥協できるポイントと妥協できないポイントをまとめておくと、当初の目的からずれなくなる。 - 変更されたときに、上司からこうした方が良いとアドバイスをいただくこともあります。
しかし、その通りにやっていると間違えた方向に進んでいるかもしれません。そのために、前提条件をあらかじめ決めておくことで、目的からズレている、目標が達成しない、結果的にお客様の期待に沿わない結果にならないようにする。
変更はプロジェクトにはつきものです。
あらかじめ計画段階で前提となる条件を考えておくことは、プロジェクトを意味のあるものにするために必要です。
お客様に絶対に提供することを明確にするため
目的や目標には、達成する内容を記載しています。
でも、変更を前提に目的や目標を最初から決める人は多くないと思っています。
そのために、必要なことは変更したときに、お客様への影響を最小限とすることです。
お客様への影響は周りから色々言われることがあると思います。その人のお客様目線になるためです。
だから、お客様目線で最初に前提条件を決めておくことは重要なファクターとなります。
お客様に約束するポイント
- これを達成しないとプロジェクトの意味がないという前提を決める
- お客様の期待値を知ることで、プロジェクトを成功に導く近道となる
結果的に前提条件を決めることは、お客様へのお約束です。
約束を守るという前提をしっかり厳守していきましょう。
プロジェクトの前提条件を決める時の注意事項
プロジェクトの前提条件を決めるときには、当然のように注意事項があります。
これさえ守っておけば、プロジェクトの前提条件は決められると言っても過言ではありません。
ここでは注意事項を解説します。
前提条件を決める時の注意事項
- QCDは1つに絞る
- 前提条件は数値的に決めること
- 前提条件を関係者と共有しておくこと
QCDは1つに絞る
QCDは変更を決めるときに、よく使われる方法です。
しかし、毎回QCDに点数をつけて、毎回違う基準で修正してしまうと、プロジェクト全体を見渡したときに、本来実施するべきことができなくなってしまうことがあります。
ここではQCDを1つに絞ることをお勧めします。
何か絶対に譲れない条件(お客様にとって)を決めることが重要です。
例えば、ブランドイメージを守るために、このユーザ満足度の点数を80点以上にする、お客様に提供する日が決まっているので期限は動かさないなどになります。
前提条件は数値で作ること
前提条件を数値で作り込むことは重要です。
どうしても曖昧な条件にしてしまうと、必ずトラブルがあった場合に、一番動かしやすい条件を動かしてしまいます。そのときに数値がないと、まぁ良いかとなりかねません。
だから、必ず数値的に決めましょう。
品質(Q)を数値的に決めることは難しいかもしれません。
それでも、世の中にはさまざまな指標があります。数値で定義しましょう。
前提条件は必ず共有すること
前提条件は自分の心の中や、自分だけがわかるように書いてしまうことがあります。
しかし、何かあった時に、周りは早く修正して、じっくり考えろとか無理難題を言ってきます。
自分の都合で言ってくる人も多いと思います。
その人たちも自分のプロジェクトを守るために必死です。
だからこそ、前提条件は必ず周りと共有しておきましょう。
自分のプロジェクトのメンバーは当然ながら、周りのプロジェクトマネージャーとも共有しておきましょう。
まとめ
今回のまとめ
- プロジェクトは必ず途中で変更が余儀なくされる。変更できない前提条件を明確にしておきましょう。
- QCDは全部重要。でも、本当に動かせないのは何かを1つに絞っておきましょう。
- 前提条件はメンバーや関連するプロジェクトマネージャーに共有しておきましょう。
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