相談するまでに、2年かかった。
「今の仕事を変えたい」という気持ちは、管理職になってからずっとあった。 でも、言葉にすることができなかった。 上司に話せば、何かが変わるかもしれない。 でも同時に、何かが壊れるかもしれない。 そのどちらが怖かったのか、今でもよくわからない。
40歳になった春、私はようやく口を開くことにした。
「言いたいこと」は、2年分あった
ミーティングルームに入る前、私は頭の中で何度も言葉を整理した。 感情的になってはいけない。 不満をぶつけるのではなく、提案として伝えなければいけない。 そう言い聞かせながら、ドアを開けた。
話したのは、主にこういうことだった。
上司への相談内容
今の業務は、管理と調整が中心になっている。プレイヤーとして動ける時間がほとんどない。
設計の立場から企画を見ていると、「お客様のニーズとズレているのでは」と感じる場面が多い。その視点を、もっと活かせる仕事がしたい。
企画に関わる仕事にチャレンジさせてもらえないか。
自分でも、よく整理できた方だと思う。 感情は抑えた。具体的に話した。 上司は、うなずきながら聞いていた。
返ってきたのは、3秒で言える言葉だった
少し間があった。 上司は、ゆっくりと口を開いた。
「もっと頑張れば、自分の好きなこともできるようになるよ、きっと。」
それだけだった。
私は「ありがとうございます」と言って、ミーティングルームを出た。 廊下を歩きながら、その言葉を何度も頭の中で繰り返した。
「きっと」。
その一言が、どうしても引っかかった。 「きっと」というのは、保証ではない。期限もない。 何をどう頑張れば、何がどう変わるのか—— 何一つ、具体的なことは言われなかった。
2年分の言葉を、私は丁寧に整理して持っていった。 返ってきたのは、3秒で言える言葉だった。
怒りではなかった。静かな、確信だった
席に戻って、しばらく画面を見つめていた。 怒りが来ると思っていた。でも来なかった。 落胆が来ると思っていた。それも少し違った。
あったのは、妙な静けさだった。
「この会社で変わることを待つのは、もうやめよう。」
その考えが浮かんだ時、不思議なほど自然だった。 長い間、霧の中を歩いているような感覚があったのに、 その瞬間だけ、足元が固まった気がした。
その日の帰り道に思ったこと
上司が悪いわけではない、とも思った。
ただ、この組織の中では、私がやりたいことを実現する道筋が見えない。それだけのことだった。
「きっと」を待ち続けることに、もう自分は耐えられない。それもわかった。
帰宅して、子どもが「おかえり」と飛んできた。 その顔を見ながら、私は初めて、転職を「本気でやる」と心の中で決めた。
その夜から、動き始めた。
今の会社で、「きっと変わる」と信じ続けて、何年が経ちましたか?
転職を迷っているあなたに、ひとつだけ聞きたい。
今の会社で、「きっと変わる」と信じ続けて、何年が経ちましたか?
すぐに答えが出るなら、まだ迷う必要はないかもしれない。 でも、少し黙ってしまったなら—— それが、動き始めるサインかもしれない。
私が転職活動で最初にやったこと、エージェントとのやり取り、家族への相談。 それぞれを別の記事に書いた。 続きが気になったら、下のリンクから読んでほしい。
転職を考え始めたら
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