40代・管理職・未経験職種への転職で、4社の面接に落ちた。
最初は「40代だから」「未経験だから」と思っていた。 でも振り返ると、落ちた理由は年齢でも経歴でもなかった。 面接の場で、私自身が失敗していた。
この記事では、4社に落ちた経験から見えてきた失敗パターンを書く。 同じ失敗をしている人が、少しでも減れば十分だ。
40代でも、管理職でも、面接には落ちる
転職活動を始める前、私は面接に対して根拠のない自信を持っていた。 管理職として部下の面接に何度も立ち会ってきた。 「面接する側」の経験が長かったから、「される側」も問題ないだろうと思っていた。
その考えは、最初の面接で崩れた。
最初の面接後、帰りの電車で書いたメモ
自分が話したいことを、一方的に話してしまった気がする。
面接官が何を聞きたかったのか、途中から考えられなくなっていた。
「面接する側」と「される側」は、まったく別のスキルだった。
面接は、自分の経験や能力を伝える場だ。 でも同時に、相手が何を求めているかを読む場でもある。 その「読む」作業を、私は最初の頃まったくできていなかった。
4社に落ちた、4つの失敗パターン
最初の頃の面接は、とにかく「伝えよう」という気持ちが強すぎた。 企画職への思い、エンジニアとしての経験、転職への覚悟—— 準備してきたことをすべて話そうとしていた。
面接官が質問をしている途中から、次に何を話すかを考え始めていた。 相手の言葉を最後まで聞かずに、自分の話を始めていたこともあった。 面接官の表情が少しずつ固くなっていくのが、後から振り返るとわかった。
熱量を持つことは悪いことではない。 でも熱量が高すぎると、「この人は自分の話をしたいだけだ」という印象を与える。 面接は独演会ではない。対話だ。
「なぜ弊社を志望するのですか」——この問いへの答えが、最初の頃は弱かった。 「企画職への転換を考えていて、御社の事業に興味があったから」という、 どの会社にでも使えるような答えを返していた。
面接官はその答えで、何を感じるか。 「うちでなくてもいいんじゃないか」と感じる。 志望動機が薄いと、入社後のミスマッチリスクが高いと判断される。 40代の採用は育成コストが低い反面、即戦力として使えるかどうかを厳しく見られる。 「なんとなく来た人」には、その即戦力感が出ない。
落ちた後で企業のIR資料や中期経営計画を読み直すと、 面接で聞かれたことの意図が見えてくることが多かった。 準備の浅さが、答えの薄さに直結していた。
未経験職種への転職という事実が、私の言葉を弱くしていた。 「企画職は未経験ですが」「経験はありませんが、勉強して」という言葉が、 自然に出てきていた。
面接官の立場で考えると、この言葉は何を伝えるか。 「この人は自分に自信がない」という印象だ。 自信がない人間を、企業は採りにくい。 特に企画職は、自分の意見を社内外に通していく仕事だ。 面接で自信のない人間が、企画を通せるとは思えない。
エンジニア経験が企画職の武器になるという確信が、 言葉の弱さを変えた。 「未経験ですが」ではなく「後工程を知っているからこそ」という言葉に変えた時、 面接の空気が変わり始めた。
落ちた面接のうちの1社は、後から振り返ると「最初から噛み合っていなかった」とわかった。 面接の場で気づいていたにもかかわらず、軌道修正できなかった。
面接官の質問が、私の準備してきた「企画職としての強み」とは違う方向を向いていた。 マネジメント経験について繰り返し聞いてくる。 求人票には「企画職」と書いてあったが、 実態は「管理職経験者を企画部門に入れたい」という採用意図だったようだ。
面接の途中で「この会社は自分の軸と合わない」と気づいた。 でも「せっかく来たから」という気持ちで続けてしまった。 結果は不合格。でも正直、向こうも私も、お互いに違うと感じていたと思う。
落ちることは、情報だ
4社に落ちた経験は、つらかった。 特に連続して落ちた時期は、 「自分はもう必要とされないのかもしれない」という気持ちが来た。
でも今振り返ると、落ちた4社はすべて「なぜ落ちたか」を教えてくれていた。情報として受け取れた時に、次が変わった。
落ちた後にやったことは、面接の内容を書き起こすことだ。 何を聞かれて、どう答えたか。 面接官の反応がどう変わったか。 どの質問で詰まったか。
書き起こすと、失敗のパターンが見えてくる。 同じ失敗を繰り返さないための情報になる。 落ちることは終わりではなく、次の面接の準備だ。
エージェントとの対話も、この書き起こしをもとにした。 「この質問でうまく答えられなかった」と伝えると、 担当者が一緒に答えを考えてくれた。
落ちた経験を一人で抱えないことが、回復を早めた。 失敗を言語化して、誰かと共有することで、次に使える形になった。
面接は、準備した量が正直に出る
転職活動を終えた今、面接について一番実感していることがある。
面接は、運や相性だけでは決まらない。 準備した量が、正直に出る。 どれだけ企業を調べたか、どれだけ自分の言葉を磨いたか、 どれだけ相手の立場で考えたか——その積み上げが、面接の場に出る。
軸を言語化すること、「できること」を資料にすること—— それらはすべて、面接の準備でもあった。 自己分析と面接対策は、切り離せない。
私は4社に落ちた後、4社を自分から断った。 断った経験が、自分の軸をさらにはっきりさせてくれた。 落ちることと断ることの両方が、最終的な「ここだ」という確信につながった。
落ちた面接の振り返りをエージェントと一緒にやると、 一人では気づけなかった改善点が見えてくる。 リクルートエージェントは、面接後のフィードバックも丁寧に対応してくれた。


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