現職を続けながら、転職活動の時間をどう作ったか。月100時間残業の管理職が、6ヶ月で内定を取った実録

現職を続けながら、転職活動の時間をどう作ったか。月100時間残業の管理職が、6ヶ月で内定を取った実録
この記事でわかること
  • 「転職活動する時間がない」と感じる本当の理由と、その正しい解釈
  • 月100時間残業の管理職が実際に使った4つの時間帯と、それぞれの使い方・注意点
  • 40代特有の「在職中消耗」とはなにか。退職後より在職中を選んだ理由
  • 6ヶ月継続できた3つのルール(やる気に頼らない設計)
  • やってはいけない時間の使い方4つのNG
  • 面接の日程調整・有給の使い方など実務的な問題の解決策
  • 転職活動にかかる時間の現実的な目安(フェーズ別)

「転職したいけど、時間がない。」

この言葉を、私は3年間言い続けた。月100時間近い残業をこなしながら管理職として働いていた40代の私には、転職活動をする時間など、どこにも見当たらなかった。

実際に動き出したのは、その3年のうち2年以上が過ぎてからだ。本格的に活動した期間は約6ヶ月。その間に面接した会社は9社。4社に落ち、4社を断り、1社から内定をもらった。

「転職活動 時間がない」「働きながら 転職活動 できない」「仕事しながら 転職活動 きつい」——これらは、在職中の転職活動を考えるすべての人が一度はぶつかる壁だ。約4人に1人(24.6%)が「時間がなくて転職活動に踏み切れなかった」という調査結果もある。あなたが感じている「時間がない」という感覚は、決して特別なことではない。

だが断言する。転職活動は、まとまった時間がなくても進められる。問題は「時間がないこと」ではなく、「まとまった時間を待ち続けること」だ。

この記事では、月100時間残業の管理職だった私が実際にどう時間を作り、何に気をつけ、何に消耗したかを、すべて具体的に書く。綺麗事ではない。「それでも在職中にやって正解だった」という結論とともに、読んだ後に一歩踏み出せる記事にするつもりだ。

目次

「時間がない」の正体——まとまった時間を待つと、永遠に始まらない

転職活動を始める前、私には一つの思い込みがあった。

「転職活動をするには、まとまった時間が必要だ」という思い込みだ。

確かに、転職活動にはやることが多い。自己分析、求人リサーチ、職務経歴書の作成、エージェントとの面談、企業研究、面接準備、そして面接本番。これらを全部並べると、途方もない時間がかかるように見える。

だから「今の仕事が落ち着いたら」「繁忙期が終わったら」「もう少し余裕ができたら」と先送りにする。でも40代の管理職に、そんな時期は来ない。気づいたら3年が経っていた。

答えは「時間を作る」ではなく、「時間を見つける」だった。まとまった時間は、最初からない。あるのは細切れのすき間だけだ。

転職活動に成功した今だから言える。転職活動の大半は、15〜30分のスキマ時間で完結できる作業でできている。求人票を1件読む、メモを3行書く、エージェントにメールを返す——これらはすべて、通勤電車や昼休みの時間でできる。

「まとまった時間があれば転職活動できる」という発想を捨てることが、最初の一歩だ。

転職活動にかかる時間の現実——フェーズ別の目安を知っておく

「転職活動にどれくらい時間がかかるかわからない」という不安が、行動を止める原因の一つになる。先に全体像を知っておくと、スケジュールが立てやすくなる。

フェーズ主な作業1回あたりの時間向いている時間帯
自己分析できること・やりたいことの整理、強みの言語化15〜30分 × 数十回通勤・昼休み
求人リサーチ業界・企業・求人票の確認10〜20分 × 毎日通勤・昼休み
書類作成職務経歴書・履歴書の作成・修正30〜60分 × 数回深夜・土日朝
エージェント対応面談・メール返信・求人紹介の確認15〜30分 × 週数回昼休み・帰宅後
面接準備企業研究・想定問答・志望動機整理60〜90分 × 社数分深夜・土日朝
面接本番往復移動含む(オンラインなら短縮可)2〜4時間 × 社数分有給 or 時間調整

全体の転職活動期間は、一般的に3〜6ヶ月とされている。40代の未経験職種への転職は長引く可能性があるため、余裕を持って6〜12ヶ月で設計するのが現実的だ。私の場合は本格稼働から約6ヶ月で内定を取った。

注目してほしいのは、面接本番以外の作業は、すべてスキマ時間でできるということだ。面接本番だけが「まとまった時間」を必要とする。そこだけ有給を使えばいい。

月100時間残業でも使えた、4つの時間帯——それぞれの使い方と注意点

私が実際に転職活動に使った時間帯は4つだ。それぞれ、何に使えて何に使えないかが違う。自分の生活スタイルに合わせて組み合わせてほしい。

時間
通勤:リサーチ・自己分析メモ(往復60分)

スマートフォンで志望する業界・企業の情報を読んだ。求人票を読み込んだ。自己分析のメモをアプリに書き溜めた。

電車の中は「考える時間」として最適だった。誰にも邪魔されず、かつ物理的に他の仕事ができない。強制的に転職活動だけに集中できる環境だった。特に自己分析のような「頭で考えること」は、移動中の受動的な時間と相性が良い。

注意点

メモは翌朝に読み返すと「違う」と感じることが多い。その日に完成させようとせず、翌日の自分に判断を委ねる設計にすること。一晩置くことで思考の精度が上がる。

時間
昼休み:エージェント対応・求人確認(45〜60分)

昼休みは必ず社外に出た。社内にいると職場の延長になり、転職活動モードに切り替わらない。外の空気を吸うだけで頭が切り替わった。

主な用途はエージェントへのメール返信、求人票の確認、面接の準備メモの書き起こし。15〜20分の作業でも、毎日続けると積み上がる。特にエージェントへの返信は即日が基本で、昼休みに対応することで「動いているエージェント」として優先度が上がった。

注意点

昼休みに詰め込もうとすると食事がおろそかになる。体力を削ると転職活動全体の質が落ちる。食事と作業の両立を意識すること。

時間
深夜:書類作成・面接準備(子供就寝後1〜2時間)

子どもが寝た後の時間が、唯一まとまって考えられる時間だった。自己分析の整理、職務経歴書の加筆、面接の想定問答の準備——集中力が必要な作業はすべてここに集めた。

家族との時間は意識的に守った。夕食から子どもが寝るまでは、スマートフォンを見ないことにした。その分、深夜の時間の密度が上がった。

注意点

睡眠を削りすぎると現職のパフォーマンスが落ちる。現職で問題を起こすと転職活動どころではなくなる。深夜作業は1〜2時間を上限にすること。体力管理は戦略の一部だ。

時間
土日の朝:週次レビュー・面接準備(週1回、1〜2時間)

土日は家族との時間を最優先にした。でも週に1回、早起きして1〜2時間だけ転職活動に充てた。家族が起きる前の静かな時間は、週の中で最も集中できた。

主な用途は週全体の振り返りと翌週の面接準備。週次でレビューすることで、活動の方向性がずれていないかを確認できた。特に「今週エージェントと何回やり取りしたか」「求人票を何件読んだか」を数字で確認した。

注意点

土日に転職活動をしすぎると家族の不満が積み重なる。妻との約束(「土日は家族時間」)を守ることが、長期戦を続けるための基盤だった。

「平日の面接、どうやって時間を作るか」問題の解決策

在職中の転職活動で一番の難所が、面接の日程確保だ。企業の面接は基本的に平日のビジネスアワー(9〜18時)に設定される。月100時間残業の管理職には、そんな時間はどこにもない。

実際にやった方法を3つ挙げる。

① 企業に「時間外対応」を率直に相談する

「在職中なので19時以降か土曜日でお願いできますか?」と最初から伝える。多くの企業、特に一次面接は人事担当者が面接官であるため、調整に応じてもらいやすい。断られたら、そもそも自分の状況を理解してくれない企業かもしれないという判断材料にもなる。

② オンライン面接を積極活用する

コロナ以降、オンライン面接(Zoom・Teams等)は標準的になった。オンラインなら移動時間がなく、昼休みや朝の時間帯に30〜45分で完結できる場合がある。最初から「オンラインで対応可能ですか?」と確認することを習慣にした。

③ 有給を戦略的に使う

有給の使い方は計画的に。「面接が決まってから有給を申請する」ではなく、「週に1日は有給を取れる週を確保しておく」という発想で先取りした。特に面接が複数社で重なる時期(私は活動中盤の2〜3ヶ月)は、月2〜3日の有給をあらかじめブロックした。

SCENE ── 面接日の朝

有給を取った日の朝。いつもより1時間早く起き、想定問答を最終確認する。子どもたちに「今日はお父さん休み?」と聞かれる。「少し用事がある」と答えた。

面接は14時から。それまでの時間に企業研究の最終チェックをした。いつもの通勤電車ではなく、カフェで資料を広げる。少しだけ、特別な感じがした。

40代・在職中の転職活動には「特有の消耗」がある

時間の作り方より、むしろこちらを先に知っておいてほしい。在職中の転職活動には、退職後に活動する場合にはない、特有の消耗がある。それを知らないまま始めると、途中でガス欠になる。

一番消耗したのは、時間ではなかった。

「今日も現職を乗り越えなければ、転職活動ができない」という、二重の負荷だった。

現職のパフォーマンスを落とせない、という縛り

在職中の転職活動で常に意識したのは、「現職で問題を起こしてはいけない」という縛りだ。転職活動中に現職でミスが増えると上司に怪しまれる。転職活動が会社に知られると、状況が複雑になる。だから現職では「いつも通り」を維持しなければならない。

でも内心では、もう「ここを去る」という気持ちがある。その乖離が、じわじわと消耗を生んだ。

転職活動中盤、ある月曜の朝のメモ

今日も現職に行かなければならない。でも頭は昨夜の面接準備の続きにある。

この二重生活が、いつまで続くのか。

でも退職してから活動すると、収入が途切れる。家族への影響を考えると、在職中に内定を取るしかない。わかっている。だからやる。それだけだ。

「今日は現職が忙しすぎた」という日の対処法

月100時間残業の現職をこなしながら転職活動をしていると、「今日は何もできなかった」という日が必ず来る。その日をどう扱うかで、継続できるかが変わった。

私が決めたのは、「何もできなかった日は、翌日に取り返そうとしない」ことだった。取り返そうとすると無理が重なって続かなくなる。できない日があることを前提に「毎日少しずつ」を設計することが、6ヶ月続けるためのコツだった。

6ヶ月続けるために決めた、3つのルール

やる気に頼る設計は失敗する。特に40代の在職中の転職活動は、やる気があるときだけ動いていたら絶対に続かない。仕組みで続けることが必要だ。

ルール
毎日1つだけ、必ずやる

「今日は1つだけやれればいい」と決めた。求人票を1件読む。メモを3行書く。それだけでも「今日も進んだ」という感覚が生まれる。その感覚が、翌日の継続につながった。大きな進捗を目指すより、小さな継続を積み上げる方が、長期戦では圧倒的に有利だ。スキマ時間の積み重ねが、6ヶ月後に内定という結果になった。

ルール
翌朝に前日のメモを必ず読み返す

通勤時間に書いたメモを、翌朝の通勤時間に読み返した。「昨日の自分が考えたこと」を客観的に見直すことで、思考の精度が上がった。一晩置くと「これは違う」と気づく部分が必ず出てくる。その積み重ねが、自己分析の深さになっていった。気づいたら3ヶ月分のメモが溜まっていた。それが職務経歴書の原型になった。

ルール
週に1回、進捗を数字で確認する

「今週、求人票を何件読んだか」「エージェントと何回やり取りしたか」を週次で記録した。数字にすることで、頑張っているのか停滞しているのかが客観的にわかる。感覚だけで続けていると、忙しい週が続いた時に「全然進んでいない気がする」という不安が大きくなる。数字が、その不安を和らげてくれた。

時間がない在職中転職でやってはいけない、4つのNG

競合情報と自分の失敗から学んだ。時間を有効に使いたいなら、以下はやってはいけない。

NG
「どこかいい会社ないかな」で求人を探す

軸のない求人探しは時間を無限に消費する。転職の軸(何のために転職するか、何を絶対に譲れないか)を先に決めてから求人を見ること。軸があれば、求人票を見た瞬間に「応募するかしないか」が判断できる。私は軸が決まってから、求人確認の時間が3分の1になった。

NG
1社ずつ選考結果を待ってから次に進む

時間がないからこそ、複数社に同時に応募する必要がある。1社待ち→ダメなら次、では転職活動が1年以上かかる。私が面接した9社はすべて、期間を重ねながら並行で進めた。エージェントを使えば、この並行管理は代行してもらえる。

NG
取り返しの翌日に無理をする

「昨日できなかった分、今日頑張る」という発想が、最終的に燃え尽きを引き起こす。ゼロの日があっても翌日にリセットする設計が長期継続のコツ。累積疲労は現職のパフォーマンスにも影響し、それが転職活動にも響く悪循環になる。

NG
「退職してから本格的に始めよう」と考える

収入が途切れると、焦りが判断力を奪う。退職後の転職活動では「早く決めなければ」という心理が働き、本来の希望を曲げて内定先を選んでしまうリスクが高い。私が在職中を選んだ最大の理由は「収入を守りながら本当に行きたい場所を選べる」ことだった。

それでも、在職中にやる理由は一つだ

正直に言う。在職中の転職活動は、消耗する。時間も体力も、精神的な余裕も、削られる。

それでも在職中にやる理由は、一つだ。

収入が途切れない。

家族を養いながら転職する以上、収入のない期間を作ることへのリスクは無視できない。在職中の消耗は、そのリスクを取らないための代償だ。

6ヶ月間、在職中に転職活動をした。睡眠を削った。家族に心配をかけた。現職でも気を抜けなかった。でもその6ヶ月があったから、内定を取った後に「辞めます」と言えた。収入を守りながら、次の場所を決められた。

つらかったが、正解だったと今は思っている。

よくある質問——在職中の転職活動 時間がない問題

管理職で月100時間残業。転職活動は本当にできますか?

できます。

私がその状況で実際にやりました。ただし「まとまった時間」を待つのは禁物です。通勤15分・昼休み20分・深夜1時間・土日の朝1時間を組み合わせると、週に3〜4時間確保できます。6ヶ月で約80〜100時間。それで内定が取れます。

転職活動は退職してから本格的にやった方がいいですか?

特に40代は在職中をおすすめします。

退職後は収入がなく焦りが生まれ、本来の希望を曲げた転職になりやすい。また、在職中の方が「現役で活躍している人材」として市場価値が維持でき、年収交渉でも有利に動けます。

平日に面接の時間が取れません。どうすればいいですか?

3つの手段を使ってください。

①企業に19時以降・土曜対応を率直に相談する、

②オンライン面接を優先して活用する、

③有給を「先取りブロック」しておく。

特に一次面接は企業側も融通を利かせてくれることが多いです。

転職エージェントは時間がない人でも使えますか?

時間がない人ほど使うべきです。

求人探し・書類添削・面接日程調整・条件交渉をすべて代行してもらえます。初回面談で「在職中で時間が限られている」ことを必ず伝えてください。対応が変わります。私はリクルートエージェントを使い、この一言で担当者の動き方が変わりました。

転職活動が会社にバレないか心配です

基本的なことを守れば大丈夫です。

①社内PCや会社メールは使わない

②昼休みは社外に出る

③転職サイトは非公開設定にする(現在の会社が検索できないよう設定)

④面接日は「私用」として有給申請する。

私は6ヶ月間、一度もバレませんでした。

まとめ——「時間がない」は始めない理由にならない

転職活動 時間がない、働きながら転職活動 きつい——そう感じているなら、この記事が少し助けになればと思う。

私が6ヶ月で学んだことを最後にまとめる。

よくある思い込み実際の正解
まとまった時間が必要スキマ15〜30分を積み重ねる
退職してから本格的に在職中に内定を取ってから退職する
1社ずつ丁寧に受ける複数社を同時並行で進める
毎日頑張る毎日1つだけ、仕組みで継続する
全部自分でやるエージェントに代行してもらう部分を最大化する

「動かないこと」にもコストがかかる。時間だけが確実に過ぎていく。今この瞬間が、転職活動を始める最も早いタイミングだ。

在職中から動き始めるなら

在職中の転職活動は、平日夜や土日でも対応できるエージェントが頼りになる。リクルートエージェントはオンライン面談にも対応しており、現職を続けながら活動しやすい環境が整っていた。最初の面談で「在職中で時間が限られている」と伝えるだけで、対応が変わる。

リクルートエージェントに相談する(無料)

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