年収1000万から1300万になった4年間——企画職で評価された理由

年収1000万から1300万になった4年間——企画職で評価された理由

転職後の年収は、前職より少し上がって1000万円だった。 それが4年で1300万円になった。

「どうやって交渉したのか」と聞かれることがある。 でも、交渉で上げたわけではない。

評価された結果として、上がった。 では、何が評価されたのか。 この記事は、その中身を書く。

きれいごとではなく、実際にやったことと、 やらなかったことの両方を正直に書く。

目次

4年間で何が変わったか

年収が上がったのは一気にではない。 4年間で、段階的に変わっていった。

Year
土台を作る年だった

社内人脈がゼロからのスタートで、とにかく「信頼を積む」ことに集中した。大きな企画を通すより、小さな約束を守ることを繰り返した。年収は入社時のまま変わらなかった。年収変化なし

Year

1年目に積んだ信頼が、企画を通す力に変わった。通った企画が市場で評価され、数字として結果が見えてきた。評価面談で初めて「良い評価」をもらった年だ。小幅アップ

Year
企画の「打率」を意識し始めた

企画を出せば通るわけではない。通る企画と通らない企画の違いを分析し始めた。データの使い方、ステークホルダーへの見せ方、タイミング——失敗した企画から学んだことが、この年の後半から活きた。中幅アップ

Year
管理職オファーを断り、企画職として評価された

管理職のオファーが来た。断った。転職した意味を守るためだ。断った後も評価は変わらなかった。むしろ「プレイヤーとして軸を持っている人間」という見られ方になった。大幅アップ → 1300万円

企画職で評価された、3つの理由

評価面談でフィードバックをもらいながら、 4年間で「何が評価につながったか」が見えてきた。

根拠のある企画を出し続けた

「世界初」「革新的」という言葉だけで企画を通そうとしなかった。お客様データ、競合分析、実現コストの試算——数字で語れる企画を出し続けた。後工程を知るエンジニア出身だから、夢物語にならない企画が立てられるという強みが、ここで活きた。根拠のある企画は、差し戻しの回数が少ない。その分、スピードが上がる。スピードが評価につながった。

「通らなかった企画」の分析をやめなかった

通らなかった企画を、「仕方ない」で終わらせなかった。なぜ通らなかったのか。データが弱かったのか、タイミングが悪かったのか、ステークホルダーへの見せ方が悪かったのか——毎回、自分なりに分析した。この習慣が、企画の「打率」を上げていった。落ちた面接から学んだことが通った面接と同じくらい多かったように、通らなかった企画から学んだことが、次の企画を強くした。

「結果が全て」という文化に、早く慣れた

前職の管理職時代は、プロセスや調整も評価された。企画職に来て、結果だけが問われる世界に入った。最初は戸惑ったが、3年目頃から「結果で語る」ことが自然になっていた。会議で「頑張りました」は言わなくなった。代わりに「数字がこう変わりました」「この企画でこの課題が解決しました」という言葉を使うようにした。評価する側が見たいのは努力ではなく成果だ。その言語に早く適応できたことが、評価につながった。

前職の管理職と、企画職での評価の違い

同じ「評価される」という言葉でも、 前職の管理職と転職後の企画職では、 評価されるものがまったく違った。

前職(管理職)での評価基準

部下の育成状況

プロセスの管理ができているか

上との調整がうまくいっているか

トラブルなく業務が進んでいるか

転職後(企画職)での評価基準

企画が通ったか

通った企画が結果を出したか

失敗した企画から何を学んだか

次の企画の質が上がっているか

前職では「問題なく回すこと」が評価された。 転職後では「新しい価値を生み出すこと」が評価される。 この違いは、頭でわかっていたが、体で慣れるのに2年かかった。

3年目の評価面談の後に書いたメモ

今日の面談で、初めて「あなたの企画の打率が上がっている」と言われた。

前職では「プロセスを管理できている」と言われていた。今日の言葉の方が、ずっと嬉しかった。

自分の仕事が、数字として見えている。その感覚が、前職にはなかったものだ。

4年間、やらなかったこと

年収が上がった理由と同じくらい、 「やらなかったこと」も大事だと思っている。

管理職のオファーを断った。年収が上がる可能性はあったかもしれない。でも転職した理由が消える。それだけは、しなかった。

前職で感じた「管理職になると面白い仕事が来なくなる」という経験が、 この判断の背景にある。 

「年収を上げること」を目的にしなかった、ということでもある。 「良い企画を出し続けること」を目的にした結果として、年収が上がった。 目的と結果を混同しなかったことが、軸をぶらさずに4年間を過ごせた理由だと思っている。

転職後の年収は、転職前には予測できなかった

転職を決めた時、年収が1300万円になるとは思っていなかった。 年収が下がることを覚悟していたくらいだ。

でも今振り返ると、年収が上がった理由は明確だ。 自分の強みが活きる環境に入ったこと。 その環境で、結果を出し続けたこと。 それだけだ。

転職先で年収が上がるかどうかは、転職前には誰にもわからない。

でも「自分の強みが活きる環境に入れるかどうか」は、 軸を持って転職先を選ぶことで、 ある程度コントロールできる。

年収は結果だ。正しい環境で、正しい仕事をした結果として、ついてくる。 その順番を間違えなければ、転職後の4年間は、 転職前の10年間より充実したものになる。

動かないことにもコストがかかるという言葉は、お金だけの話ではない。
動かなければ、自分の強みが活きる環境に入る機会も、ずっと来ない。

転職を考え始めたら

自分の強みが活きる環境を探すには、まず自分の強みを言葉にすることが必要だ。 リクルートエージェントは、その整理を一緒にやってくれた。 まずは話を聞いてもらうことから始めてほしい。

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